植物のご紹介

ケイガイ

ケイガイ

Nepeta tenuifolia Benth. シソ科(Lamiaceae)
(局方)Schizonepeta tenuifolia Briq. シソ科(Labiatae)
生薬名:ケイガイ(荊芥穂)  薬用部位:花穂
中国に分布する一年草で、草丈は100~150cmになり、9~10月に開花します。英名をJapanese Catnipといいます。生薬名は「荊芥穂」と書いて「ケイガイ」と読みます。生薬「ケイガイ」は本種の花穂で、メントン(精油)などの成分を含み、鎮痛、抗菌などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)など13処方に配合されています。

ケイガイの花穂は穂状花序と呼ばれ、同じシソ科のシソやエゴマなどに見られる総状花序とは異なります。

種子は非常に小さく、種まきが困難なもののひとつです。

中国では、ユーラシア大陸に広く分布するイヌハッカ(Catnip)(Nepeta cataria L.)を「カケイガイ(仮荊芥)」として「ケイガイ」の代用とします。