植物のご紹介

テンダイウヤク

テンダイウヤク

Lindera strychnifolia F. Vill. クスノキ科(Lauraceae)
生薬名:ウヤク(烏薬) 薬用部位:根
享保年間(1716~35)に中国から伝わってきたとされる常緑低木ですが、今では、九州、近畿などの諸府県で野生化が見られます。雌雄異株で、3~4月に淡黄色の小さい花を咲かせます。「烏薬」の名前の由来は、本種の根がカラスの頭に似ているため、あるいは果実がカラスのように黒いことからと言われています。また天台烏薬の「天台」とは、中国南部の浙江省の天台地方で良い品質のものがとれるためです。ボルネオール(モノテルペン)などの成分を含み整腸作用があり、一般用漢方製剤294処方のうち、烏薬順気散(うやくじゅんきさん)、烏苓通気散(うれいつうきさん)など5処方に配合されています。

葉は広楕円形で3本の主脈が明らかで表面は緑色、裏面は白色です。

果実は球状で緑色から、秋には黒紫色に熟します。

根は特異で長い塊状を示しており、根を乾燥したものが生薬の「烏薬」です。