植物のご紹介

ハマスゲ

ハマスゲ

Cyperus rotundus L. カヤツリグサ科(Cyperaceae)
生薬名:コウブシ(香附子)  薬用部位:根茎
熱帯~亜熱帯にかけて分布する多年草です。草丈は20~40cmになり、8~9月に開花します。地中に根茎を伸ばして繁殖し、その一部が球茎状に肥大するのが特徴です。生薬「コウブシ」は本種の根茎で、シペロール(精油)などの成分を含み、利胆、鎮痛などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、香蘇散(こうそさん)、香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)など19処方に配合されています。

土中に根茎を伸ばして旺盛に繁殖することから、難防除雑草の一つです。

生薬「コウブシ」は、特異な匂いおよび味があります。

生薬「コウブシ」は、トリカブトの塊根由来の生薬「ブシ」の形状に似ています(左がコウブシ、右がブシ)。