植物のご紹介

ヤクチ

ヤクチ

Alpinia oxyphylla Miq. ショウガ科(Zingiberaceae)
生薬名:ヤクチ(益智)  薬用部位:果実
中国南部に分布する多年草で温暖な気候を好み林下に自生が見られます。草丈1.5~3mで茎は直立します。福建、広西、雲南各省で生産栽培されています。本種の果実を摘み取り、陽乾したものが生薬「益智」で、シネオール(精油)などを含み、漢方では健胃作用、抗利尿作用、唾液分泌抑制作用に用いられています。一般用漢方製剤294処方では使われませんが、夜間頻尿などの排尿障害の改善を期待して使用される「縮泉丸(しゅくせんがん)」に処方されています。また、生薬名の「益智」は「智を益する」、つまり「知力を増す」の意味があります。

本種はショウガ科特有の花を着け、茎の頂に左右相称花をつけます。

茎は本当の茎ではなく、葉の基部である葉鞘が折り重なって形成されている偽茎です。

果皮が黒くなるまで炒り、殻を除いて種子を取り出し砕いて使用します。


同属植物には生薬「良姜(リョウキョウ)」の基原植物であるコウリョウキョウ(Aofficinarum Hance)があります。