植物のご紹介

ゴマ

ゴマ

Sesamum indicum L. ゴマ科(Pedaliaceae)
生薬名:ゴマ(胡麻)  薬用部位:種子
アフリカ大陸に分布する一年草です。草丈は約1~2mになり、夏に鐘状の花をつけ、下部から次々に開花します。日本には6世紀ごろ伝来し、当時から重要な作物として栽培されていました。種子の色により黒ゴマ、白ゴマ、金ゴマなどに分類されます。生薬「ゴマ」は本種の種子で、セサミン、セサミノール(ともにリグナン)などの成分を含み、滋養強壮、解毒などの作用があります。一般用漢方製剤294処方のうち、消風散(しょうふうさん)に配合されています。また、種子から得られるゴマ油は、紫雲膏(しうんこう)など4処方に配合されています。

黒ゴマは淡いピンク色の花、白ゴマは白色の花をつけます。

生薬「ゴマ」は主に黒ゴマを用います。

油脂の割合が最も多いのは白ゴマで、ゴマ油は主に白ゴマから作られます。