植物のご紹介

アマチャ

アマチャ

Hydrangea serrata Ser. var.thunbergii H.Ohba アジサイ科(Hydrangeaceae)
生薬名:アマチャ(甘茶)   薬用部位:茎葉
本州の山林に自生する落葉低木で排水の良いやや湿った日陰を好みます。繁殖は株分けまたは挿木で行います。生薬は、 9月に葉と枝先を摘んで水洗して約2日間陽乾し、これに水を噴霧して1日積み重ねて発酵させた後、よく揉んで乾燥したものです。丸剤などの甘味、矯味用として家庭薬原料、口腔清涼剤の製造原料とされます。甘味成分はフィロズルシン(イソクマリン関連化合物)です。4月8日に釈迦の降誕を祝して行われる灌仏会(かんぶつえ)では、お参りする時に釈迦像の頭上から甘茶湯を注ぐ、いわゆる「花祭り」に使用されます。

7月頃に開花し、その花序の周囲にはがく片が発達した装飾花をつけます。

変種のオオアマチャ(var.oamacha)は、アマチャに比べて全体的に大形であることからこの名前が付きました。本種の葉(左側)は広楕円形で、同様に甘茶として用いられます。

変種のアマギアマチャ(var.angustata)は、伊豆天城山に自生します。