植物のご紹介

マツリカ

マツリカ

Jasminum sambac (L.) Aiton モクセイ科(Oleaceae)
アラビアからインドにかけて分布する常緑半蔓性低木です。熱帯圏では一年中開花が見られ、花は夕方から早朝に開きます。本種には耐寒性がないので我が国では冬季に温室へ搬入します。和名のマツリカは、漢名の「茉莉花」を日本語読みしたものです。花を乾燥した「茉莉花」にはリナロールが含まれ、中国では薬用に用いられるようです。乾燥した花をウーロン茶と混ぜたり、緑茶と混ぜたものなど地域によって様々なジャスミンティーが存在します。その他の国でもインドでは花を香料の原料に用いて、フィリピンでは国花として親しまれています。

晴天時に開花した花を採取して、日干ししたものを生薬「茉莉花」と呼びます。

花と緑茶を糸で結び、球状に整えてジャスミンの香りを移した「花入り茉莉仙桃」などが市販されています。