植物のご紹介

ムラサキ

ムラサキ

Lithospermum erythrorhizon Sieb. et Zucc ムラサキ科(Boraginaceae)
生薬名:シコン(紫根) 薬用部位:根
日本、中国、朝鮮半島に分布する多年草で山地や草原に生育し、草丈は30~60cmになります。根にシコニン(ナフトキノン類)を含み、消炎、解熱、肉芽形成などの作用を有します。一般用漢方製剤294処方のうち、紫雲膏(しうんこう)、紫根牡蛎湯(しこんぼれいとう)の2処方に配合されています。紫雲膏は、腫瘍、火傷、凍傷、湿疹、痔疾などの皮膚疾患に軟膏として広く利用されています。和名は、根の色が濃紫色を呈することに由来し、アカネ(茜草)、ベニバナ(紅花)とともに三草と呼ばれて薬草や染料として使用されました。律令制度が制定された時には官吏の階級(冠位十二階)を冠の色によってそれぞれ区別し、最も高位である徳冠は「紫根」で染めた紫色と定められていました。本種は近年自生地が激減して、絶滅危惧種に指定されています。 

種子は乾燥状態で保存すると発芽までに多くの日数を要するために、湿った砂などに4ヶ月冷蔵貯蔵(5℃)して、3月中旬頃に播種します。

7月頃、小さな白色の花を枝の先端や葉腋に多数つけます。

根の表面が紫色で薬用や染料に用いられます。