植物のご紹介

抑肝散(よくかんさん)

抑肝散(よくかんさん)

体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの、神経症、不眠症、小児夜泣きなどに適用されます。本処方は、もともと小児に対して用いられてきた処方です。処方名にある「肝」は、現在で言う肝臓だけでなく、精神機能全般を指すといわれ、「肝」のたかぶりを抑えることから本処方名がつけられたと考えられています。構成生薬のうち、釣藤鈎は興奮している神経系を緩和する作用があるといわれ、柴胡には鎮静作用が期待されます。

植物: トウキなど
部位: 根
性味: 甘・辛・苦、温

植物: カギカズラなど
部位: とげ
性味: 甘、寒

植物: センキュウ
部位: 根茎
性味: 辛、温


植物: ホソバオケラなど
部位: 根茎
性味: 甘・辛、温

基原: マツホド
部位: 菌核
性味: 甘、平

植物: ミシマサイコ
部位: 根
性味: 苦、涼


植物: ウラルカンゾウなど
部位: 根、ストロン
性味: 甘、平