植物のご紹介

ハトムギ

ハトムギ

Coix lacryma-jobi Linn. var.ma-yuen (Rom.Caill)Stapf イネ科(Poaceae)
生薬名:ヨクイニン(薏苡仁)   薬用部位:種子
中国、インドシナ地方に分布する一年草で、草丈は1~1.5mになります。日本には享保年間に渡来し、全国各地で栽培されています。9~10月に果実を収穫して、果皮を除いて種子を取り出してから乾燥します。成分にコイキセノリド(脂肪油、脂肪酸)などを含み、利尿・滋養強壮・消炎作用があります。 一般漢方製剤294処方のうち、薏苡仁湯(よくいにんとう)など5処方に配合されています。また美肌やイボとり、母乳を増すなどの効用は、大和本草(貝原益軒、1708年:江戸中期)に紹介されています。近縁種のジュズダマ(Coix lacryma-jobi Linn.、生薬名:.川穀)は、熱帯アジアに分布する多年草で、わが国では河川敷に見られる帰化植物です。ハトムギは果実を指で押しつぶせ、種子は噛むと歯に粘着するモチ性ですが、ジュズダマの果実は表面がほうろう質で硬く、種子はウルチ性で歯に付きません。

7月に穂状花序を形成し、数個の花を下垂させます。

ハトムギの名前は、ハトが果実を好んで食べることに由来します。

ジュズダマの名前は、果実が数珠の形状に似ていることに由来します。