植物のご紹介

バルバドスチェリー

バルバドスチェリー

Malpighia glabra L. キントラノオ科(Malpighiaceae) 
西インド諸島、南アメリカ北部から中央アメリカに分布する常緑低木です。日本には大正時代に初めて導入されたと言われていますが、確かな記録としては1958年沖縄県にヘンリー中宗根(ハワイ大学教授)が導入したとされています。現在、国内では沖縄県本部町や名護市、鹿児島県指宿市などで栽培されています。果実はサクランボに似た鮮やかな赤色を呈し、この形からバルバドスサクラ(Barbados Cherry)の別名があります。さらに、果実に含まれるビタミンCの量は、天然食品の中でも非常に多い部類に入ります。生産地では生食されるので風味を楽しむことができますが、収穫後の傷みが早いので一般には清涼飲料水、ジャム、ゼリーなどに加工されることが多く、アセロラ自体の味を感じることはできません。

開花は3-9月と非常に長い期間にわたって見られます。白または淡桃色の5弁の美しい花を咲かせます。

果実は直径2~3cm、重さ6~10g。熟すと、直ちに傷みはじめます。可食部 100gあたりに1,700mgのビタミンCを含みます。