中国での活動

中国

子どもの栄養改善

中国では、農村部における子どもたちの慢性的な栄養不足が問題となっています。政府の教育改革により、公立学校の統廃合が進み、多くの子どもたちが村から遠離れた町の学校への天候を余儀なくされた結果、学校で寄宿舎生活をしています。子どもたちは、成長期に必要な栄養価の高い十分な量の食事を摂る事が出来ません。また食堂施設も不衛生なままで放置されています。こうした状況を改善するため、陝西(シーャン)省佳県ジアシアン活動地域にある4校で栄養改善プロジェクトを実施します。

活動内容(2011.7-2012.6)および成果

中間評価をもとにした新たな活動計画の作成

県教育省のプロジェクト委員会が、保健省の職員、プロジェクト実施4校の学校開発委員会のメンバー40名が参加する会議を開催し、中間評価の結果を元に、今年度の活動計画を協議しました。

食材や調理機材の供給

鉄分を強化した醤油をまとめて購入し、4校に5キロずつ支給することで、栄養価の高い食事を生徒に提供することが出来ました。さらに、栄養価の高いスープを無料で1,200人の生徒に提供し、食堂で利用する消毒器も支給しました、寄宿生がいる学校には、蒸し器も提供しています。

Tong Zhen Middle Schoolへの蒸し器の提供

栄養と健康に関するトレーニングと授業の実施

県教育省のプロジェクト委員会は、栄養と保健の専門家を招き、対象4校の教師450人に対し、栄養と健康に関するトレーニングを実施しました。その後、2011年12月から2012年5月にかけて、前述の専門家によるトレーニングに参加した教師が、栄養に関する統一教材を使用し、栄養に関する授業を1クラス2回ずつ行い、対象4校で3,800人の生徒がこの授業を受けました。さらに近隣の小学校の児童2,000人を対象に栄養トレーニングも別途実施されるなど、対象4校での活動が近隣の学校にも広がっています。こうした結果、子どもたちの栄養に対する、さらなる意識の向上が期待されます。

Wang Jia Bian Middle Schoolでの
教師トレーニング

体重と身長測定

対象4校の全生徒の体重と身長をクラスごとに測定しました。1回目は3,800人、2回目は3,500人を測定し、その結果を、
今後の栄養改善に関する施策検討時に基礎データとして活用します。

Huang Wei Lei Middle Schoolでの身体測定

保護者対象の栄養トレーニング実施

プランが栄養と保健分野の地元の専門家であり、トレーニングの実績も多いマ・シャウ博士に依頼し、対象4校の
保護者800人を対象に栄養と健康に関するトレーニングを実施しました。

Tong Zhen Middle Schoolでの
保護者対象のトレーニング

関係者によるワークショップ会議

中央政府は2012年5月から本プロジェクトの支援対象4校を含めた貧困地域の学校に対する食材供給を決めました。プランは政府の決定を受けて、佳県教育省、学校と次年度の計画について話し合い、次年度は中間評価で強化の必要が指摘された知識普及活動を中心に行うことを決めました。

関係者によるワークショップ

ステークホルダーズ・ボイス

以前利用していた蒸し器はとても古く、蒸しパンを作るのに時間がかかっていましたが、新しい蒸し器では、早くおいしく作ることができます。生徒が食事を待つ時間が減ったので良かったです。
(ゾン ミゾン/ Tong Zhen Middle School食堂の調理師)